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【コラム】米価高騰の裏側にある“運べない日本”の現実

物流DXで支える農と食

なぜお米が高くなるのか?物流という盲点

お米の価格がじわじわと上昇しています。背景には異常気象や国際情勢、農業従事者の減少などが挙げられますが、実は“運べない”という物流の課題も深く関係しています。

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中山間地域を中心に、高齢化や離農によって水田の維持が難しくなっており、そもそも収穫量が落ちています。そこに追い打ちをかけるのが、物流の人手不足です。特に2024年からのドライバー労働時間制限(いわゆる"2024年問題")により、農家から集荷して市場や倉庫へ届けるまでの“足”が不足しているのです。

つまり、せっかく作っても「出荷できない」「保管できない」「遠くまで運べない」といった理由で、出荷を諦めるケースすら出てきています。このような現状が、米の供給量そのものを不安定にし、結果として価格上昇につながっています。

また、輸送手段の制限は、農家の収益性にも影響しています。生産コストの増加に対して売上が伸びなければ、農業自体の持続性が危うくなり、地域の農地が荒廃する可能性もあるのです。


物流の力で農業と食卓を守る

物流は目立たない存在ですが、農業と消費者をつなぐ重要なライフラインです。もし物流が機能しなければ、どんなに沢山のお米を育てても、それが食卓に届くことはありません。

当社では、この問題に対しデジタル配車板システムTradissを通じて地域農業を支えています。

いま、農業の未来を守るために求められているのは、単なる人手の確保ではなく、テクノロジーとデータを駆使した物流の再設計です。当社はその実現に向けて、取り組んでまいります。