Tradiss

導入事例

永山運送株式会社 様

ホワイトボードの使いやすさをそのまま、圧倒的な業務効率化を実現

黒澤様

毎日てんやわんやだった
配車計画1ヶ月分がわずか2時間に。

(2024年2月インタビュー)

永山運送株式会社
立川営業所 係長 黒澤昌弘 様


Tradissを全5拠点に導入し、物流のデジタル化を推し進めています。

Tradiss導入前の配車計画は人依存で膨大な時間、非効率性も課題

導入のきっかけ、背景にあった課題は何ですか?

黒澤様:神奈川営業所の当時の部長から、ホワイトボードの配車板をなんとかシステム化できないかと販売会社の世田谷サービスさん経由で日本情報システムさんへ話をしたのがきっかけでした。
神奈川営業所には大型冷凍車、4トントラックなどが合計70台以上、ドライバーは100名くらいいます。毎日翌日分の配車計画を立ててホワイトボードにマグネットを貼り、情報を書き込むのですが、1枚では足りずに2枚を並べている状況でした。

具体的に困っていた点はどのようなことですか?

黒澤様:配車板が見にくいことが一番でした。手書きの文字は読みにくいことも判読できないこともあって、間違えてはいけないので確認が大変でした。
配車計画を立てる立場からすると、ホワイトボードはその日1日分しか表示できませんから先の予定を立てて掲載したり、過去分を表示して確認したりできません。
ホワイトボードに書いた配車計画を改めてシステムに入力する必要もあって非効率ですし入力ミス、抜け漏れの危険もありましたね。

Tradiss導入前の配車計画の流れ、かかっていた時間を教えてください。

黒澤様:現在私がいる立川営業所は、トラックが32台、ドライバーが40名ほどです。荷主からの依頼は定期的な配送が大半を占めています。私のような運行責任者は、毎日午前中には翌日の配車計画の準備を進めます。ドライバーのシフト、コースや搬入先店舗に対応できる個々のスキルや保持する免許の種別、拘束時間など勤怠情報、車両の点検などの情報を全て頭に入れておいて、ホワイトボード上に当てはめていきます。
経験と知識が必要で1つの営業所で配車のできる人員は2、3名と限られています。取引先からの電話応対や急な変更への対応、道路状況の確認と情報共有など割り込みも多く、毎日午前中いっぱいは配車業務という感じでした。とにかく、てんやわんやです。24時間3交代のシフト制なのですが引き継ぎもアナログでした。神奈川営業所は2倍近い規模ですし更に煩雑だったと思います。

ホワイトボードの良さはそのまま、ちょうど良いバランスのTradiss

Tradiss導入で改善したことを教えてください

黒澤様:まずはTradissの配車板が見やすく一目瞭然であること。ドライバーも運行責任者も手書き文字のように判読できないということがありません。これまでドライバーは確認したら自分の名前のマグネットを反転させていたのですが、タッチ操作に変わりました。慣れているホワイトボードの手軽で良い点はそのまま、非常に見やすく便利になったのです。

慣れたホワイトボードをシステム化Tradissの配車板

慣れたホワイトボードをシステム化
Tradissの配車板

そして最大のメリットとしては1ヶ月先までの配車計画をわずか2時間で完了できるようになったことです。今日は2月22日ですが既に3月末までできています。ドライバーのシフト希望をExcelで集計しそれをTradissにアップロードするだけで入力は完了です。あとはコピーアンドペーストで配車計画をたてていくのですが、休暇や車両情報など必要なアラートが出るのでミスの心配がありません。

日付を指定すれば過去の実績も未来の予定もパッと表示や帳票出力ができます。転記や再入力はありませんから効率的でミスもありません。点呼簿も出力可能です。
細かいようですが、ちょっとしたシフトの変更というのも実は頻繁にあって、その度にホワイトボードまで行っていたのが自席のパソコン画面でさっと完了するのも地味に便利です。

クラウドサービスのTradissならではですね。
世の中にはAIによる自動配車という技術もありますがどうでしょうか?

黒澤様:完全なる自動化というのは、現時点ではうまくいかないのかなと考えています。結局、細かな変更は避けられませんから、ものすごく高価なシステムを使ってもその度に全部組み換えというのは却って不便かもしれません。配車の組み合わせは多様ですから任せきれないのではないかと。

ホワイトボードの課題を払拭して、最後の一手間だけを人の手で加える「ホワイトボードのシステム化」という現状のTradissがちょうど良いということですね。

現場のお客様と開発元が共創し進化してゆくTradiss

導入当初から、現場の要望を日本情報システムに伝えて改良を重ねてきたと聞きました。具体的にどのような要望があるのでしょうか?

黒澤様:当初は特に帳票系でしたね。配車表や点呼簿などです。特に配車表は事業所ごとに異なっています。
今後の展開では、拘束時間管理も連携できると便利です。法令遵守は当然ながら、ドライバーは命をかけて仕事にあたっていますから、事故はあってはならないこと、安全であることを考えるとしっかり睡眠をとってもらう必要があるのです。急がずゆっくりというのが当社の方針です。改正された改善基準告示以上のインターバルを十分にとってもらうために拘束時間管理を連携してゆきたいですね。
細かな点としては、配車板に休みのドライバー一覧を表示したいです。なぜなら退勤時に必ずドライバーは、翌日の予定を見て把握してから帰るので、自分が休暇で間違いがないか確認できると便利なのです。

Tradissの75インチタッチパネルを前に 動作を確認しながら話し合う黒澤様と日本情報システム 濱尾

Tradissの75インチタッチパネルを前に
動作を確認しながら話し合う黒澤様と日本情報システム 濱尾

日本情報システム 濱尾(営業):ありがとうございます。当初は個別に対応させていただいたレイアウトですが、たくさんのお声をいただき、現場で簡単にコーディングなしにカスタマイズを行える機能を開発しています。まもなくご案内できる予定です。
実際の声というのは、各社さまに共通する根本的な悩みですから非常に大切にしています。一気に全てというのは難しいですが、じんわりとしっかりと反映していきたいと考えています。

社会基盤としてなくてはならない物流は、「信頼」が大事

最後に日々の業務に込める想いをお聞かせください

黒澤様:物流というのは社会の基盤としてなくてはならないサービスです。信頼があって仕事があるのです。信頼を大事にしていますから当社はこれまで穴を開けたこと(運送できなかったこと)は1度たりともありません。信頼を保つためには限りある大事なドライバーの管理、先ほどお話しした勤務時間やインターバルをしっかりシステムで管理して、健康診断を受けて体調面も含めた管理を大切にしています。もちろん事務処理が手薄になろうとも何かあれば私もドライバーとして乗務しますよ。

重要な社会基盤を担う運行責任者の皆様、ドライバーの皆様のためにシステムの力で負荷を軽減し、支援すべくTradissは現場の声を大事に進化して参ります。

永山運輸 黒澤様(右) 日本情報システム 濱尾(左)

永山運輸 黒澤様(右) 日本情報システム 濱尾(左)

企業情報

永山運送株式会社様
1978年創業。本社(多摩)、立川、千葉、神奈川、相模原、川越の6拠点を展開。関東圏を中心にチルド、フローズンの食品輸送をメインに手がける。国土交通省が推進する安全性優良事業所(Gマーク)認定を受けており徹底した安全管理、温度管理を行って、迅速正確に、食の安心を運ぶ。
TEL:042-372-3071
URL:https://www.nagayamaunsou.co.jp/

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