Tradiss

導入事例

株式会社ジェーラインエクスプレス 様

基幹システムとのデータ連携で、事務と配車の効率化を実現

株式会社ジェーラインエクスプレス

伊勢原営業所での運用成功を経て、
全拠点展開へと突き進む

(2024年4月インタビュー)

株式会社ジェーラインエクスプレス
専務取締役 桂川正彦 様


伊勢原営業所へのTradiss導入を皮切りに湘南営業所、
他全8拠点へと展開中。物流のデジタル化を推し進めています。

基幹システムとのデータ連携を求め、
Tradissによる配車板のシステム化が始まった

配車板をシステム化するきっかけにどのような背景があったのでしょうか

桂川様:配車を組む上で、組む人とドライバーの接点が配車板です。明確であること、誰が見てもはっきりわかることが重要です。わかりやすくするために試行錯誤を重ね、縦横1.5 m×2.5mほどの大型ホワイトボードを全8拠点に設置、色分けをしたマグネットで運用してきました。
しかし、3年くらい前に「売上管理や勤怠システムといった個々の基幹システムと配車板とデータ連携できないか」と考え始め、それが配車板のシステム化の発端になりました。

配車板支援システム「Tradiss」との出会いについて教えてください

慣れたホワイトボードをシステム化Tradissの配車板

本社 管理本部 総務部 総務システム課 
係長 西ケ谷誠様

西ケ谷様:配車板システムを色々と探したのですが始めはなかなか見つかりませんでした。大半が液晶ディスプレイのみでした。システムではないので映すだけです。ホワイトボードのマグネットのように車両やドライバーをドラッグできたらと思っていました。

桂川様:偶然、世田谷サービスさんに相談したところ、ちょうど日本情報システムさんで開発中の「Tradiss」がぴったりだと紹介いただきました。当時はまだシステムが開発途中で、最初はイメージが湧きませんでした。基幹システムとのデータ連携を実現するために打ち合わせを重ね、要望をぶつけました。

一緒に作り上げられたのですね。ご苦労があったのではないですか

桂川様:基幹システムとのデータ連携で売上入力の効率化を実現することを「夢」として描いていたので、打ち合わせの後はいつも「楽しかったな」と感じていました。

データ連携で事務作業の効率化を図ったのですね

西ケ谷様:当社では車両別に原価計算などの管理を行なっていて、その車両別売上管理システムの元となるデータがホワイトボードなのです。それを見てまたPCで入力するのでは非効率ですしミスにも繋がります。この車両別売上の入力だけで毎日3、4時間かかる営業所もあります。入力が間に合わない時には写真を撮っておいて、翌日の配車を組むということも。

桂川様:毎日3、4時間が365日です。全ての営業所でシステム連携できれば、ものすごい効率化です。


伊勢原営業所でTradissの運用開始〜データ連携で見えた成果、拠点展開へ

昨秋には伊勢原営業所での運用が始まりました。
実際に活用されてみてTradissのメリットは何でしょうか

伊勢原営業所のTradiss配車板/伊勢原営業所所長 荒井順也様(中央)、配車管理係長 開山能士様(右)、永井様(左)

伊勢原営業所のTradiss配車板
伊勢原営業所所長 荒井順也様(中央)、
配車管理係長 開山能士様(右)、永井様(左)

荒井様:車両別売上管理システムとデータ連携を実現したので、ホワイトボードを見て二重に入力する必要がなくなり事務が効率化されました。
伊勢原営業所は固定の配送が多いのですが、それでも車両やドライバーの急な変更はあります。そんな時にホワイトボードの場合だとマグネットを交換して、事務の担当者に伝えるのを忘れてしまうといったミスもあり得ました。勤怠や車両別売上に影響しますから重大です。 Tradissなら即座にPC画面に反映されるので共有し忘れるといったリスク自体がゼロになりました。

荒井様:それからホワイトボードにはその日の分の情報しか表示できませんが、Tradissなら過去分も翌日以降の計画も表示でき便利です。

ホワイトボードと異なりTradissは当日分以外の配車も行える、
ということは事前に少しずつ準備ができそうですね

永井様:そうですね。伊勢原営業所の顧客は、夏と冬の2回、全コース編成が変更されます。Tradiss導入後の初めての変更がもうすぐあります。
ホワイトボードの時は変更前日に全てを組み直す必要があり大変でした。Tradissなら判明したところから前もって準備ができます。

Tradiss配車板はタッチ操作で車両やドライバーの変更が可能(左) 即座にPC画面にも反映される(右)。効率アップし連携ミスがゼロに。

Tradiss配車板はタッチ操作で車両やドライバーの変更が可能(左)
即座にPC画面にも反映される(右)。効率アップし連携ミスがゼロに。

ドライバーの方の反応はいかがでしょうか

荒井様:Tradissの配車板は大きくて見やすいのでドライバーの皆にもインパクト大です。会社が自分たちドライバーのために最新のものを採用してくれているという安心感を持ってくれたようです。

西ケ谷様:実は「J通信」という社内報でもTradiss を取り上げ、ドライバーとそのご家族にも会社の取り組みを伝えたんですよ。

社員への情報共有を大切にされている御社ならではですね

昨秋からの伊勢原営業所での運用は順調な様子ですね

桂川様:本丸の湘南営業所は、荷物量、荷主、トラックが多く、また配送ルートも毎日異なるなど配車自体が今回導入した伊勢原営業所と比較にならないほど複雑です。まずはデータ連携や運用に問題がないのか、使いやすさを含めて検証し把握したかったので、比較的シンプルな伊勢原営業所から運用を開始しました。
うまく行くことを確認できましたから、いよいよ湘南営業所の導入に向かって仕様決めも大詰めです。

更なるシステム連携を追求〜データ集約と共有で「夢」の実現に向けて

今後の展望を聞かせてください

西ケ谷様:データ活用をもっと進めたいです。
現在は勤怠システムを表計算ソフトに転記し、拘束時間の集計を行っています。拘束時間の上限をドライバーへ周知するため、集計データを営業所ごとに大きなポスターを貼り出しています。勤怠データをTradiss内で活用し、集計した拘束時間をTradiss内で周知していただきたいです。

物流の2024年問題への対策にも繋がることですね

「夢」の実現に向け熱量を持って話し合うジェーラインエクスプレスの皆様

「夢」の実現に向け熱量を持って話し合う
ジェーラインエクスプレスの皆様、
世田谷サービス、日本情報システム

桂川様:残業が増えてしまって時間外労働や拘束時間の上限に達すれば、その月は勤務ができなくなるわけです。オーバーしてからでは遅いので、即時性をもってアラートを出さなければなりません。ドライバーの意識改革へつなげることも必要です。
物流は止まらないのです。止めないためにドライバーの配置の平準化が非常に重要です。人頼みにせずICTを活用し実現を目指します。

西ケ谷様:日々の注文はまだFAXや手書きもあるのですが、データ(csvファイル)が増えてきました。そこでパターン化できるものはマクロを組んで誰でもワンタッチで配車できるように取り組んでいます。イレギュラーのものだけ配車担当が手作業すればよい状態になります。これらのデータとTradissを連携して効率化をさらに推進したいです。

桂川様:将来的にデジタコやドラレコのデータも連携できれば配送の進捗を把握し帰社時間を計算して即時の組み替えも対応できますよね。

アイデアでTradissが進化してゆきますね

桂川様:これも「夢」として描いていることですが、社内アプリを作って現在の会社の情報を社員、ドライバーに共有したいのです。Tradissでシステム連携すればデータが集約されますからそれを生かして伝達していけたらと思います。

桂川専務取締役は「夢」と語られたこと、これまで1つずつ着実に実現されています。
TradissはICTの力で「夢」にお応えし、物流を支えられるよう進化して参ります。

企業情報

株式会社ジェーラインエクスプレス様
1986年創業。湘南、伊勢原、厚木、千葉、川島、埼玉、水戸、仙台の8拠点を展開。国土交通省が推進する安全性優良事業所(Gマーク)認定を取得。
冷凍・冷蔵食品、生鮮食品の輸送・保管・荷役等のロジスティックサービスを提供する総合物流企業。「安く・早く・安全に」の三原則を基本とし「人と人とのコミュニケーション」を大切に顧客企業の戦略パートナーとして社会に貢献する。
TEL:0463-51-4180(本社)
URL:https://www.jline-exp.co.jp/

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